大量に出た自宅の土は不用品回収可能?費用相場は?

ガーデニングや庭のリフォーム、植え替えなどで大量に発生した土の処分にお困りではありませんか?

実は、土は一般的な自治体のゴミ回収では処分できないケースがほとんどです。

今回は不用品回収・買取を行う神戸カイトリサイクルが、そんな不用品回収による土の処分方法や費用相場、さらに無料で処分できる方法まで、2025年最新の情報を詳しくご紹介します。土の処分でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

土が自治体のゴミ回収で処分できない理由

多くの方が驚かれるのですが、土は「自然物」として扱われるため、可燃ゴミや不燃ゴミとして処分することができません。ゴミは「廃棄物」であるため処分が可能となりますが、土は自然にあるものなので、基本的にはゴミにはあたらないという考え方です。

例外的に自治体で回収している地域も存在します

一部の自治体では、一定の条件を満たせば土をゴミとして回収している場合があります。例えば、以下のような条件で受け入れている自治体もあります。

  • プランター1つ分など少量であれば不燃ゴミとして回収可能
  • ゴミ袋が破れない程度(5kg程度まで)なら可燃ゴミとして回収可能
  • 透明な袋に入れて出せば回収してくれる地域もある
ポイント

お住まいの自治体によってルールが大きく異なります。まずは市区町村のホームページや清掃事務所に問い合わせて、土の回収が可能かどうか確認しましょう。

不用品回収業者による土の処分費用相場

自治体で処分できない大量の土を処分する場合、不用品回収業者への依頼が最も確実で手軽な方法です。業者によって料金設定は異なりますが、2025年最新の費用相場をご紹介します。

不用品回収業者の料金体系

料金の種類 費用相場 備考
1キロあたり 40円~100円程度 少量の場合に適用されることが多い
ゴミ袋1袋程度 1,000円~3,300円程度 家庭で出る少量の土に最適
段ボール1箱 3,300円程度 店舗持ち込みの場合
2tトラック1台分 9,000円~12,000円程度 大量の残土処分に適用
4tトラック1台分 12,000円~17,000円程度 庭のリフォームなど大規模工事向け

上記の金額に加えて、出張費や搬出作業費が別途かかる場合があります。地域や業者によって費用は変動しますので、必ず事前に見積もりを取ることをおすすめします。

不用品回収業者に依頼するメリット

  • 自宅まで回収に来てもらえるため、重い土を運ぶ必要がない
  • 大量の土でも一度に処分できる
  • 土以外の不用品も一緒に回収してもらえる
  • 即日対応してくれる業者も多い
  • 回収品についての制限がほとんどない

無料または低コストで土を処分する方法

費用を抑えて土を処分したい方のために、無料または低コストで処分できる方法をご紹介します。

ホームセンターの土回収サービスを利用する

一部のホームセンターでは、使用済みの土を無料で引き取るサービスを提供しています。2025年現在、以下の店舗で土の回収サービスが利用できます。

ホームセンター名 回収の可否 利用条件
島忠ホームズ 回収可能 購入時のレシートと空袋が必要
ユニディ 回収可能 ユニディで土を購入した方のみ、回収ボックスに持ち込み
ホームセンタータイム 回収可能 店舗により条件が異なる場合あり
カインズ 回収不可
コメリ 回収不可
コーナン 回収不可 対象商品購入で鉢・プランターの回収のみ
注意点

ホームセンターの回収サービスは、そのお店で購入した土のみが対象となるケースがほとんどです。購入時のレシートや袋の保管をお忘れなく。また、店舗によってサービス内容が異なる場合があるため、事前に確認することをおすすめします。

購入した店舗に引き取ってもらう

観葉植物や園芸用品を購入した専門店やホームセンターでは、使用済みの土を引き取ってくれる場合があります。購入時に処分方法について相談しておくと安心です。

自宅の庭で再利用する

庭がある場合は、土を庭にまいて自然に返すという方法もあります。ただし、以下の点に注意が必要です。

  • 病害虫が発生していた土は、そのまま使用すると被害が広がる可能性がある
  • 栄養分が不足している土は、肥料や堆肥を混ぜてから使用する
  • 化学物質が含まれている可能性がある土は避ける

土のリサイクル・再生方法

使用済みの土は、適切に処理することで再び園芸用土として使用できます。土の再生方法は以下の通りです。

  1. ふるいにかけて根やゴミ、石などの不純物を取り除く
  2. 黒いビニール袋に入れて密閉し、直射日光に2~3日当てて熱消毒する(夏場は特に効果的)
  3. 土壌改良材や堆肥、腐葉土などの有機物を混ぜて土の物理性を改善する
  4. 緩効性の粒状肥料を混ぜて養分を補給する
  5. 前回と異なる「科」の植物を植えて連作障害を防ぐ

園芸店やホームセンターでは「土の再生材」「リサイクル材」といった商品が販売されており、混ぜるだけで簡単に土を再生できる製品もあります。

ジモティーや知人に譲る

家庭菜園やガーデニングをしている方に、不要になった土を譲るという方法もあります。ジモティーなどの地域密着型の掲示板サービスを利用すれば、無料で引き取ってくれる方が見つかる可能性があります。

大量の残土(建設発生土)の処分について

庭のリフォームや建設工事などで発生した大量の残土は、家庭用の園芸土とは処分方法が異なります。

残土は産業廃棄物ではない

建設発生土は「自然物」であり、産業廃棄物として扱われません。そのため、マニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行は不要ですが、自由処分ではなく指定処分が原則となります。

残土処分の費用相場

処分方法 費用相場(税別)
処分場への直接持ち込み(1㎥あたり) 1,400円~5,500円程度
7tダンプ1台分(約4㎥) 34,000円~40,000円程度
10tダンプ1台分(約6~7㎥) 60,000円~90,000円程度
産業廃棄物処理業者(1トンあたり) 1,000円~1,800円程度

残土の処分費用は、搬出場所から処分場までの運搬距離、地域の道路事情、処分場の受け入れ価格などにより変動します。

土を処分する際の注意点

公共の場所に勝手に捨てない

「土だから公園や空き地に捨てても問題ないだろう」と考えるのは大きな間違いです。公共の場所や他人の土地に無断で土を捨てる行為は不法投棄にあたり、廃棄物処理法違反として罰則の対象となります。

混入物に注意する

土の中に以下のようなものが混入している場合は、事前に取り除いておきましょう。

  • プラスチック片やビニール
  • ガラス片や陶器のかけら
  • 金属片
  • 大きな石や砂利
  • 植物の根や枝

混入物が多い土は、処分費用が高くなったり、回収を断られたりする可能性があります。

悪質な業者に注意する

不用品回収業者を選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。

  • 会社の住所や連絡先が明確に記載されているか確認する
  • 事前に見積もり額を提示してくれるか確認する
  • 「無料」を強調する業者には注意する(後から高額請求される可能性がある)
  • 必要な許可(一般廃棄物収集運搬業許可など)を取得しているか確認する
  • 書面で見積もりや契約書を発行してくれるか確認する

土以外の園芸用品の処分も可能です

不用品回収業者では、土だけでなく以下のような園芸用品もまとめて処分することができます。

  • プランターや植木鉢(土入りでも可)
  • 砂利や軽石、赤玉土などの園芸資材
  • 支柱や園芸用フェンス
  • 剪定した枝や落ち葉
  • ガーデニング用の道具類

土と一緒にこれらの不用品もまとめて処分することで、効率的かつコストを抑えた処分が可能になります。

まとめ:土の処分は適切な方法を選びましょう

大量に出た自宅の土は、不用品回収業者に依頼することで確実に処分できます。費用相場は1キロあたり40円~100円程度、ゴミ袋1袋で1,000円~3,300円程度が目安です。コストを抑えたい場合は、ホームセンターの無料回収サービスや土のリサイクル、ジモティーでの譲渡なども検討してみましょう。

自治体によっては少量の土であればゴミとして回収してくれる場合もあるため、まずはお住まいの地域のルールを確認することをおすすめします。公共の場所への不法投棄は絶対に行わず、適切な方法で処分することが大切です。

土の処分でお困りの際は、不用品回収・買取を行う神戸カイトリサイクルにお気軽にご相談ください。お客様のご状況に合わせた最適な処分方法をご提案いたします。