不用品回収・買取を行う神戸カイトリサイクルが、違法な不用品回収業者に依頼することで生じる深刻なリスクについて、最新の情報をもとに詳しく解説いたします。
近年、「無料回収」を謳いながら高額請求をする業者や、必要な許可を取得していない違法業者によるトラブルが急増しています。
国民生活センターへの相談件数は過去20年で約10倍に増加しており、2021年度だけで2,231件のトラブルが報告されています。この記事では、不用品回収を安心して依頼するために知っておくべき重要な情報をわかりやすくご紹介します。
無許可・違法な不用品回収業者を利用してはいけない10の理由
1. 高額請求のトラブルに巻き込まれる
無許可業者による最も多いトラブルが「無料」のはずが高額請求されるケースです。
「無料回収」とアナウンスしながら軽トラックで巡回する業者に不用品の処分を依頼したところ、荷物をトラックに積み終えた途端に「運搬費」「処分費」などの名目で10万円以上を請求されたという被害が多発しています。
全国の消費生活センターには年間5,000件以上の回収料金トラブルが報告されており、被害額が10万円以上のケースも珍しくありません。
2. 見積もりと異なる追加料金を請求される
当初の見積もり額と大きく異なる料金を請求されるケースも頻発しています。作業後に「階段作業費」「駐車料金」「処分困難物手数料」などの後出しの追加料金を請求され、断ると脅迫的な態度を取られる被害が報告されています。
3. 不法投棄による環境汚染の助長
違法業者が回収した不用品は、適切に処分されない可能性が非常に高いです。無許可の業者はコストを削減するために不法投棄を行うことがあり、特に山中や人目につかない場所に廃棄されるケースが多発しています。
家電製品は、フロンや鉛、砒素といった有害物質を含んでいるため、適切なリサイクルが必要です。不用品回収業者による不適切処理が原因で、国内外で環境汚染や健康被害が起きているという事案が多発し問題となっています。
4. 依頼者自身も罰則を受ける可能性がある
多くの方が知らない重要な事実として、業者が不法投棄した場合でも、依頼者自身が罰則を受ける可能性があります。
| 対象 | 罰則内容 | 
|---|---|
| 個人 | 5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方 | 
| 法人 | 3億円以下の罰金 | 
廃棄物処理法に基づき、不用品を正しく処理しなかった場合には、回収を依頼した個人も不法投棄を助長したとみなされ、罰則が科される可能性があります。「排出者は最終処分までの責任を負う」と定められており、たとえ業者に騙された場合でも、依頼した側も責任を問われることになります。
5. 個人情報の悪用リスク
無許可業者に依頼すると、回収品から個人情報が漏洩する危険があります。特にパソコンやスマートフォン、書類などには個人情報が含まれており、悪質な業者がこれらを適切に処理せず、情報を不正に利用する可能性があります。
6. 必要な物まで強引に持ち去られる
当初は丁寧な対応だったのに、作業中に態度が豹変し、依頼していない物まで勝手に持ち出されるトラブルも報告されています。「これも処分した方がいい」などと強引に勧め、貴重品や売却できる物を不当に安く買い取ったり、無理やり回収したりするケースがあります。
7. 脅迫や威圧的な態度を取られる
高額な料金に対して支払いを拒否したり、疑問を呈したりすると、脅迫的な態度や威圧的な言動で支払いを強要されることがあります。複数人で取り囲まれたり、大声で怒鳴られたりして、恐怖を感じて支払ってしまうケースが多数報告されています。
8. 契約書や領収書が発行されない
違法業者は証拠を残さないために、契約書や領収書を発行しないことが多いです。後からトラブルが発生しても、証拠がないため消費生活センターや警察への相談が困難になります。
9. 会社の実態が不明で連絡が取れなくなる
無許可業者の多くは、固定の店舗を持たず、連絡先も携帯電話のみというケースがほとんどです。トラブル発生後に連絡を取ろうとしても、電話が繋がらなくなったり、音信不通になったりして、泣き寝入りせざるを得ない状況に追い込まれます。
10. 法的保護を受けられない
正規の許可を持つ業者であれば、万が一トラブルが発生しても法的な保護や補償を受けることができます。しかし、無許可業者との取引は違法行為への加担とみなされる可能性があり、被害を受けても法的な救済を受けにくい状況になります。
不用品回収に必要な許可とは
適法に不用品回収を行うためには、業者は以下の許可を取得している必要があります。
一般廃棄物収集運搬業許可
一般家庭からでる不用品を回収する場合に必要なのが「一般廃棄物収集運搬業許可」です。この許可は市区町村が発行し、許可番号がホームページに掲載されている必要があります。
「産業廃棄物処理業の許可」や「古物商の許可」だけでは、一般家庭の廃棄物を回収することはできません。必ず「一般廃棄物収集運搬業許可」の有無を確認しましょう。
古物商許可
回収した不用品を買い取ったり売却したりする場合には「古物商許可」が必要です。リユース・リサイクル可能な物を扱う場合、この許可は必須となります。
産業廃棄物収集運搬業許可
事業所や企業からの不用品を回収する場合は「産業廃棄物収集運搬業許可」が必要になります。
| 許可の種類 | 対象となる廃棄物 | 発行元 | 
|---|---|---|
| 一般廃棄物収集運搬業許可 | 一般家庭からの不用品 | 市区町村 | 
| 古物商許可 | 買取・売却する中古品 | 都道府県公安委員会 | 
| 産業廃棄物収集運搬業許可 | 事業所・企業からの廃棄物 | 都道府県 | 
危険な不用品回収業者の特徴
以下のような特徴を持つ業者には注意が必要です。
「無料回収」を強調する
チラシやネット広告で「無料」を大々的に宣伝している業者は要注意です。不用品の処分には必ず費用がかかるため、完全無料での回収は通常あり得ません。「無料」という言葉で集客し、後から高額請求するのが典型的な手口です。
拡声器付きトラックで巡回している
「不用品の無料回収」などとアナウンスしながら軽トラックで住宅街を巡回している業者は、ほぼ確実に無許可業者です。このような業者に依頼すると、高額請求や不法投棄などのトラブルに巻き込まれる可能性が非常に高いです。
会社の住所・連絡先が不明確
ホームページに会社の住所や固定電話番号の記載がない、または曖昧な業者は危険です。連絡先が携帯電話のみ、所在地が確認できない業者は、トラブル発生時に逃げられる可能性が高いです。
見積もりを出さない・口頭のみ
事前に書面での見積もりを提示しない業者や、口頭でしか金額を伝えない業者は避けるべきです。後から「言った・言わない」のトラブルになる可能性が高く、証拠が残りません。
突然訪問してくる
依頼していないのに突然家に訪問してきて「不用品はありませんか」と営業する業者も要注意です。押し買いや強引な勧誘につながる可能性があります。
許可番号の提示を拒む
一般廃棄物収集運搬業許可や古物商許可の番号を尋ねても、曖昧な回答をしたり、提示を拒んだりする業者は無許可で営業している可能性が高いです。
安全な不用品回収業者を選ぶためのチェックポイント
信頼できる優良業者を選ぶために、以下のポイントを確認しましょう。
- ホームページに会社の住所、固定電話番号、代表者名が明記されている
 - 一般廃棄物収集運搬業許可や古物商許可などの許可番号が確認できる
 - 事前に詳細な書面での見積もりを提示してくれる
 - 料金体系が明確で、追加料金の条件も事前に説明がある
 - 契約書や領収書を必ず発行してくれる
 - 口コミや評判が確認でき、実績が豊富にある
 - 問い合わせ時の対応が丁寧で、質問に的確に答えてくれる
 - 複数の業者から相見積もりを取り、料金相場を把握する
 
最低でも3社以上から見積もりを取ることをおすすめします。極端に安い業者や、逆に高すぎる業者は避け、適正価格で透明性のある料金体系を持つ業者を選びましょう。
トラブルに遭ってしまった場合の対処法
万が一、違法業者とのトラブルに巻き込まれてしまった場合は、以下の対処法を試してください。
- その場で支払いをせず、まず冷静に対応する
 - 契約内容や見積書、領収書などの証拠をすべて保管する
 - やり取りの記録(録音・メモなど)を残す
 - 消費生活センター(188番)に相談する
 - 悪質な場合は警察に相談する
 - 必要に応じて弁護士に相談し、法的措置を検討する
 
消費生活センターへは「188(いやや!)」で架電できます。専門の相談員が対応し、適切なアドバイスを受けることができます。
まとめ:安全な不用品回収のために
無許可や無料を謳う不用品回収業者を利用することは、高額請求、不法投棄、個人情報漏洩、さらには依頼者自身が法的責任を問われるなど、様々な深刻なリスクを伴います。
不用品回収を依頼する際は、必ず以下の点を確認してください。
- 一般廃棄物収集運搬業許可や古物商許可などの必要な許可を取得しているか
 - 会社の住所、固定電話番号、代表者名が明確か
 - 事前に詳細な書面での見積もりを提示してくれるか
 - 料金体系が透明で、追加料金の条件も明示されているか
 - 口コミや実績が確認できるか
 
不用品回収・買取を行う神戸カイトリサイクルでは、すべての必要な許可を取得し、透明性の高い料金体系で安心してご利用いただけるサービスを提供しております。「安いから」「無料だから」という理由だけで業者を選ぶのではなく、信頼できる正規の業者に依頼することが、安全で適正な不用品処分の第一歩です。
近年増加している不用品回収トラブルから身を守るために、この記事でご紹介した情報をぜひ参考にしていただき、安全で適正な不用品処分を実現してください。