電子レンジを処分するには?不用品回収とその他とを比較

使わなくなった電子レンジの処分にお困りではありませんか?

電子レンジは小型家電リサイクル法の対象品目であり、処分方法にはいくつかの選択肢があります。

今回は自治体の粗大ゴミ回収、家電量販店の引き取りサービス、不用品回収業者への依頼など、それぞれに特徴について不用品回収・買取を行う神戸カイトリサイクルが、電子レンジの処分方法を詳しく解説し、あなたに最適な方法をご提案します。

電子レンジは家電リサイクル法の対象ではない

電子レンジの処分方法を検討する前に、まず知っておきたいのが電子レンジは家電リサイクル法の対象外ということです。家電リサイクル法の対象は、テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目のみで、電子レンジはこれに含まれません。

代わりに電子レンジは小型家電リサイクル法の対象品目となっています。小型家電リサイクル法は、レアメタルなどの貴重な資源を含む小型家電を適切にリサイクルするための法律です。この法律により、電子レンジは家電リサイクル法のようなリサイクル料金の支払いは不要ですが、各自治体や回収業者のルールに従って処分する必要があります。

ポイント

電子レンジは家電リサイクル法の4品目に含まれないため、リサイクル料金は不要です。ただし、自治体によって処分方法が異なるため、お住まいの地域のルールを確認しましょう。

電子レンジの処分方法6選と料金比較

電子レンジを処分する方法は複数あります。それぞれの方法には費用や手間の面でメリット・デメリットがあります。ここでは主な処分方法6つを詳しく解説します。

1. 自治体の粗大ゴミ回収を利用する

多くの自治体では、電子レンジを粗大ゴミとして回収しています。最も一般的で費用を抑えられる方法です。

項目 内容
料金 300円~1,000円程度(自治体により異なる)
神戸市:600円
大阪市:400円
船橋市:740円
広島市:500円
メリット ・費用が安い
・公的サービスで安心
デメリット ・事前申込が必要
・収集日が指定される
・自宅前まで運び出す必要がある
・即日対応は不可

自治体の粗大ゴミ回収を利用する場合は、事前に粗大ゴミ受付センターへ連絡し、収集日を予約します。コンビニやスーパーで処理手数料券を購入し、電子レンジに貼り付けて指定日の朝に自宅前や指定場所に出します。

2. 自治体のゴミ処理施設へ持ち込む

お住まいの地域のゴミ処理施設に直接持ち込む方法もあります。収集を待たずに処分できるため、急いで処分したい場合に便利です。

項目 内容
料金 重量制:10kgあたり90円~200円程度
神戸市:10kgあたり140円
メリット ・自分の都合で処分できる
・戸別収集より安い場合が多い
・即日処分が可能
デメリット ・施設まで運搬する車両が必要
・受付時間が限られている
・事前予約が必要な場合がある

持ち込み処分を利用する場合は、事前に施設の受付時間や予約の要否を確認しましょう。身分証明書の提示を求められることもあります。

3. 家電量販店の引き取りサービスを利用する

ヤマダ電機、ケーズデンキ、ヨドバシカメラなどの家電量販店でも、電子レンジの引き取りサービスを提供しています。

店舗名 引き取り料金 サービス内容
ヤマダ電機 店頭持ち込み:1,100円
郵送回収:1箱1,650円
訪問回収:別途費用
小型家電回収サービス
買取可能な場合は下取りあり(最大2,000円程度)
ケーズデンキ 2,200円 店頭持ち込みのみ
小型家電リサイクル
ヨドバシカメラ 2,200円 30kg以下の電子レンジが対象
配送時の引き取りは出張費無料

家電量販店での引き取りは、新しい電子レンジを購入する際に同時に利用するとスムーズです。一部の店舗では買取サービスも行っているため、まだ使用できる状態の電子レンジであれば下取りに出すことも検討しましょう。

ポイント

家電量販店での下取りは、状態の良い電子レンジや人気メーカーの製品であれば、買取価格が付く可能性があります。ヤマダ電機では電子レンジの買取キャンペーンを実施していることがあります。

4. 不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者は、電話一本で自宅まで回収に来てくれる最も手軽な処分方法です。他の不用品と一緒に処分したい場合や、急いで処分したい場合に特におすすめです。

項目 内容
料金 単品:500円~3,000円程度
パック料金:5,500円~(他の不用品も同時処分可能)
メリット ・即日対応が可能
・自宅まで回収に来てくれる
・運び出しも依頼できる
・他の不用品もまとめて処分できる
・早朝・深夜対応の業者もある
デメリット ・他の方法より費用が高い場合がある
・業者によって料金が異なる
・悪質業者に注意が必要

不用品回収業者を選ぶ際は、一般廃棄物収集運搬業許可または古物商許可を持つ正規の業者を選ぶことが重要です。無許可の業者は違法営業であり、不適切な処分や高額請求のトラブルにつながる可能性があります。

  • 事前に見積もりを取る
  • 料金体系が明確である
  • 連絡先や所在地が明記されている
  • 口コミや評判を確認する
  • 追加料金の有無を確認する

5. リサイクルショップや買取業者に売却する

購入から5年以内で状態の良い電子レンジであれば、買取業者に売却することも選択肢の一つです。

項目 内容
買取価格目安 数百円~数千円程度(製品の状態や年式による)
メリット ・処分費用がかからない
・お金が手に入る
・リユースで環境に優しい
デメリット ・古い製品や故障品は買取不可
・買取価格が付かない場合がある
・店舗まで持ち込む手間がかかる

買取が成立しやすい電子レンジの条件は以下の通りです。

  • 製造から5年以内
  • 人気メーカー(パナソニック、シャープ、日立など)
  • 正常に動作する
  • 目立つ汚れや傷がない
  • 付属品が揃っている

6. フリマアプリやネットオークションで売却する

まだ使用できる電子レンジであれば、メルカリやヤフオクなどのフリマアプリやネットオークションで売却する方法もあります。

項目 内容
販売価格目安 1,000円~10,000円程度(製品による)
メリット ・買取業者より高く売れる可能性がある
・自分で価格を設定できる
・処分費用がかからない
デメリット ・必ず売れる保証はない
・梱包や発送の手間がかかる
・送料負担が大きい(電子レンジは重量物)
・購入者とのやり取りが必要

フリマアプリで電子レンジを売却する場合、送料が高額になるため、地域限定の手渡しや着払い発送を検討すると良いでしょう。また、清潔に掃除してから写真を撮影し、製品の状態を正直に記載することが、トラブルを避けるポイントです。

不用品回収業者のメリットとは?他の処分方法との違い

電子レンジの処分方法として、不用品回収業者には他の方法にはない大きなメリットがあります。

即日対応が可能

自治体の粗大ゴミ回収は予約から収集まで数日から1週間程度かかることが一般的ですが、不用品回収業者は即日対応が可能です。引越しや急な片付けが必要な場合に非常に便利です。

運び出しまで全て任せられる

自治体の粗大ゴミ回収では、指定場所まで自分で運び出す必要があります。しかし不用品回収業者なら、室内からの運び出しも依頼可能です。マンションの上階に住んでいる方や、重い電子レンジを運ぶのが困難な方にとって大きなメリットです。

他の不用品もまとめて処分できる

不用品回収業者の最大の利点は、電子レンジ以外の不用品も同時に処分できることです。引越しや大掃除で複数の不用品がある場合、パック料金を利用すれば個別に処分するよりお得になることもあります。

こんな方におすすめ

不用品回収業者は、引越しで急いで処分したい方、他にも処分したい家具や家電がある方、重い電子レンジを運び出すのが困難な方に特におすすめです。

早朝・深夜・土日祝日も対応

多くの不用品回収業者は、早朝や深夜、土日祝日も対応しています。平日は仕事で時間が取れない方でも利用しやすいのが特徴です。

電子レンジの処分方法を選ぶポイント

電子レンジの処分方法は、あなたの状況や優先事項によって最適な選択肢が異なります。以下のポイントを参考に、自分に合った方法を選びましょう。

費用重視なら自治体の粗大ゴミ回収

とにかく処分費用を安く抑えたいという方には、自治体の粗大ゴミ回収がおすすめです。300円~1,000円程度で処分でき、公的サービスなので安心感もあります。ただし、事前予約や収集日の指定、運び出しの手間がかかることは理解しておきましょう。

急いで処分したいなら不用品回収業者

引越しや急な片付けで今すぐ処分したい場合は、不用品回収業者が最適です。即日対応が可能で、運び出しも任せられるため、時間と手間を大幅に節約できます。

まだ使える電子レンジなら売却を検討

購入から5年以内で正常に動作する電子レンジであれば、買取業者やフリマアプリでの売却を検討しましょう。処分費用がかからないだけでなく、お金が手に入り、リユースによる環境貢献にもなります。

他の不用品もあるならまとめて処分

電子レンジ以外にも処分したい家具や家電がある場合は、不用品回収業者のパック料金がお得です。複数の品目を個別に処分するより、まとめて依頼した方が費用を抑えられることが多いです。

電子レンジ処分の費用を抑えるコツ

電子レンジの処分費用をできるだけ抑えたい方のために、いくつかのコツをご紹介します。

  1. 自治体の粗大ゴミ回収を利用する:最も安価な方法です。
  2. 持ち込み処分を選ぶ:戸別収集より安く済む場合が多いです。
  3. 複数の不用品回収業者から見積もりを取る:業者によって料金が異なるため、比較することが重要です。
  4. パック料金を活用する:他の不用品もある場合は、まとめて処分した方がお得です。
  5. 買取可能か確認する:まだ使える電子レンジなら、処分ではなく買取を検討しましょう。
  6. 閑散期を狙う:引越しシーズン(3月~4月)を避けると、料金が安くなる場合があります。

電子レンジ処分の注意点

電子レンジを処分する際には、いくつか注意すべき点があります。

無許可の回収業者に注意

「無料回収」を謳って軽トラックで巡回している業者には注意が必要です。これらの業者の多くは一般廃棄物収集運搬業の許可を持っておらず、違法営業をしています。後から高額請求されたり、不法投棄されたりするトラブルが報告されています。

正規の不用品回収業者は、以下の許可を持っています。

  • 一般廃棄物収集運搬業許可(家庭ごみの回収)
  • 古物商許可(買取や販売を行う場合)

業者に依頼する際は、必ずこれらの許可を持っているか確認しましょう。

個人情報の消去

最近の電子レンジには調理履歴などのデータが保存されている機種もあります。処分前に設定をリセットして個人情報を消去しておくと安心です。

中の汚れを清掃する

売却する場合はもちろん、処分する場合でも、最低限の清掃をしてから出すのがマナーです。特にリサイクルショップや買取業者に持ち込む場合、汚れがひどいと買取を断られることがあります。

付属品を確認する

オーブンレンジの場合、回転皿やグリル皿などの付属品がある場合があります。買取や売却を考えている場合は、付属品が揃っていると査定額が上がります。処分する場合も、付属品も一緒に処分しましょう。

神戸市で電子レンジを処分する場合の具体例

神戸市にお住まいの方が電子レンジを処分する場合を具体例としてご紹介します。

神戸市の大型ごみとして処分

神戸市では電子レンジは「大型ごみ」に分類されます。処分手数料は1台につき600円です。

  1. 大型ごみ受付センターに電話またはインターネットで申し込む
  2. コンビニやスーパーで大型ごみ処理手数料納付券(600円)を購入
  3. 納付券に氏名または受付番号を記入し、電子レンジに貼る
  4. 収集日の朝に指定場所へ出す

神戸市の処理施設への持ち込み

神戸市では布施畑環境センターなどの施設に直接持ち込むことも可能です。料金は10kgあたり140円で計算されます。電子レンジの重量は一般的に10~20kg程度なので、140円~280円程度で処分できます。

ただし、持ち込みには車両が必要で、施設の受付時間内に訪問する必要があります。

まとめ:あなたに最適な電子レンジの処分方法を選びましょう

電子レンジの処分方法は、自治体の粗大ゴミ回収、家電量販店の引き取り、不用品回収業者への依頼、買取・売却など複数の選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、あなたの状況や優先事項によって最適な方法は異なります

  • 費用を抑えたい → 自治体の粗大ゴミ回収(300円~1,000円程度)
  • 急いで処分したい → 不用品回収業者(即日対応可能)
  • まだ使える電子レンジ → 買取業者やフリマアプリで売却
  • 他の不用品もある → 不用品回収業者のパック料金
  • 新しい電子レンジを購入予定 → 家電量販店の引き取りサービス

不用品回収・買取を行う神戸カイトリサイクルでは、電子レンジをはじめとする家電製品の回収・買取を行っております。即日対応も可能で、運び出しから処分まで全てお任せいただけます。お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談ください。

電子レンジの処分でお困りの際は、ぜひ複数の方法を比較検討し、あなたに最適な方法を選んでください。適切な処分方法を選ぶことで、費用と手間を最小限に抑え、環境にも配慮した処分が可能になります。