冷蔵庫や洗濯機の処分方法、リサイクルと不用品回収について解説

神戸エリアの不用品回収を行う神戸カイトリサイクルの代表土井が、冷蔵庫 洗濯機 処分について詳しく解説いたします。

ご家庭で不要になった冷蔵庫や洗濯機は、一般的なゴミとして処分することはできません。家電リサイクル法により適切な処分方法が定められており、正しい手続きを踏む必要があります。

この記事では、法律に基づいた安全な処分方法から費用、注意点まで、これまで粗大ゴミの処分をしたことがない方にもわかりやすくご説明いたします。

家電リサイクル法とは何か

家電リサイクル法は、正式名称を「特定家庭用機器再商品化法」といい、限りある資源の有効活用と健全なリサイクル社会の構築を目的とした国の法律です。2001年4月に施行され、2025年現在も有効に機能しております。

ポイント

冷蔵庫・冷凍庫と洗濯機・衣類乾燥機は、エアコン、テレビと並んで「家電4品目」と呼ばれ、家電リサイクル法の対象製品となっています。

家電リサイクル法対象の4品目

  • エアコン
  • テレビ(ブラウン管式、液晶・有機EL・プラズマ式)
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 洗濯機・衣類乾燥機

これらの製品にはフロンガスや鉛、砒素といった有害物質が含まれているため、適切なリサイクル処理が法的に義務付けられています。

冷蔵庫・洗濯機の正しい処分方法

家電リサイクル法対象品目の処分方法は、主に以下の4つの方法があります。

1. 買い替え時に販売店に引き取りを依頼する方法

新しい冷蔵庫や洗濯機を購入する際、販売店に古い製品の引き取りを依頼する方法が最も一般的です。家電量販店や電器店では、新しい商品の配送と同時に古い製品を回収してくれるサービスを提供しております。

2. 購入店舗での回収依頼

処分したい製品を購入した店舗がわかる場合は、その店舗に回収を依頼することができます。購入から時間が経っている場合でも、多くの販売店で対応しております。

3. 指定引取場所への直接持ち込み

自分で運搬が可能な場合は、指定引取場所に直接持ち込むことで、収集運搬料金を節約できます。事前に家電リサイクル券の購入が必要です。

4. 家電リサイクル受付センターへの依頼

家電リサイクル受付センター(電話:0570-08-7200)に申し込むことで、収集運搬業者に回収を依頼できます。

2025年最新のリサイクル料金表

2025年7月版の最新料金表に基づき、主要メーカーのリサイクル料金をご紹介いたします。

冷蔵庫・冷凍庫のリサイクル料金

メーカーグループ 170L以下(小) 171L以上(大)
パナソニック 3,740円(税込) 4,730円(税込)
三菱電機 3,740円(税込) 4,730円(税込)
シャープ 3,740円(税込) 4,730円(税込)
日立 3,740円(税込) 4,730円(税込)
東芝ライフスタイル 3,740円(税込) 4,730円(税込)

洗濯機・衣類乾燥機のリサイクル料金

洗濯機・衣類乾燥機は、容量に関係なく一律料金となっております。

メーカーグループ リサイクル料金
パナソニック 2,530円(税込)
日立ジョンソン空調 2,530円(税込)
東芝ライフスタイル 2,530円(税込)
三菱電機 2,530円(税込)
シャープ 2,530円(税込)
重要

上記料金に加えて、収集運搬料金(通常2,500円〜3,000円程度)が別途必要です。指定引取場所への直接持ち込みの場合は、収集運搬料金はかかりません。

家電リサイクル券の購入手続き

指定引取場所に直接持ち込む場合は、事前に家電リサイクル券の購入が必要です。

家電リサイクル券購入の流れ

  1. 処分する家電のメーカー名とサイズを確認
  2. リサイクル料金一覧表で正確な料金を調べる
  3. 郵便局で家電リサイクル券の払込書に記入
  4. ゆうちょ銀行窓口またはATMで料金を支払い
  5. 家電リサイクル券と製品を指定引取場所へ持参

家電リサイクル券センター(0120-319640、受付時間9:00〜18:00、日祝休み)で詳細な手続きについて問い合わせることができます。

不用品回収業者を利用する際の注意点

冷蔵庫や洗濯機の処分を不用品回収業者に依頼する場合、適切な許可を持った業者を選ぶことが重要です。

適正な不用品回収業者の見分け方

  • 一般廃棄物収集運搬業許可を保有している
  • 会社の住所・連絡先が明確に記載されている
  • 事前に詳細な見積書を提示してくれる
  • 家電リサイクル法について正しい知識を持っている
  • 料金体系が明確で、追加料金の説明がある

違法業者に注意すべき理由

違法な不用品回収業者による不適切処理により、国内外で環境汚染や健康被害が発生している事案が多発しております。「無料回収」を謳う業者や、拡声器付きトラックで巡回している業者には特に注意が必要です。

神戸市での処分方法

神戸市では、家電リサイクル法対象品目について以下のように定めております。

神戸市の方針

エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は、大型ごみの申込やクリーンステーションでの収集はできません。家電リサイクル法に基づく適切な処分が必要です。

神戸市内にお住まいの方は、市の指導に従い、販売店での引き取りや家電リサイクル受付センターへの依頼を行ってください。

費用を抑える処分方法

冷蔵庫や洗濯機の処分費用を抑えたい場合、以下の方法がおすすめです。

1. 指定引取場所への直接持ち込み

収集運搬料金(2,500円〜3,000円程度)を節約できるため、最も経済的な方法です。軽トラックなどの運搬手段がある場合は、この方法をおすすめいたします。

2. 複数の業者で見積もり比較

複数の販売店や不用品回収業者で見積もりを取り、料金を比較することで、よりお得なサービスを見つけることができます。

3. 買い替えタイミングでの下取り利用

新しい家電を購入する際の下取りサービスを利用することで、処分費用の一部を相殺できる場合があります。

まとめ

冷蔵庫や洗濯機の処分は、家電リサイクル法に基づいた適切な方法で行う必要があります。2025年7月版の最新料金表では、冷蔵庫は3,740円〜4,730円、洗濯機は2,530円のリサイクル料金が設定されております。

処分方法として、販売店での引き取り、指定引取場所への直接持ち込み、家電リサイクル受付センターへの依頼など複数の選択肢がございます。費用を抑えたい場合は、指定引取場所への直接持ち込みが最も経済的です。

不用品回収業者を利用する場合は、適切な許可を持った業者を選び、違法業者による環境汚染や追加料金トラブルを避けることが重要です。神戸カイトリサイクルでは、法令に従った適切な処分方法で、お客様の不用品回収をサポートいたします。